【海外旅行】感染症にかからないように予防接種(ワクチン)を【安全な旅】

自分や大事な人のカラダを守るためにも、旅行先や旅行期間によっては予防策が必要があるということを覚えておいてください。

予防接種の種類

黄熱:感染リスクのある地域に渡航する人 ※蚊によって媒介されるウイルス性の感染症。中央アフリカの熱帯地域や南米の熱帯地域の国々では、入国時に黄熱の予防接種証明書の提示が求められる国がある。黄熱予防接種証明書は接種後10日目から生涯有効。

A型肝炎:途上国に1か月以上滞在する人。ワクチンは2~4週間隔で2回接種。 ※食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在

B型肝炎:血液に接触する可能性のある人。※以前は注射針刺し事故など血液を介した感染が多かったが、現在はB型肝炎の母親から生まれる新生児期を中心とした感染と、思春期以降の性行為による感染の2つが主な原因。ほとんどは、3か月ほどで肝機能が正常化し、治る。

破傷風:スポーツやアウトドアなどでけがをする可能性の高い人 ※破傷風菌は世界中の土壌の至る所に存在し、日本でも毎年患者が発生している。

狂犬病:イヌ、キツネ、アライグマ、コウモリが多い地域へ1か月以上滞在する人。近くに医療機関がない地域へ行く人 ※発病すればほぼ100%が死亡する病気

ポリオ:流行地域(アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンなど)に渡航する人。とくに、1975年(昭和50年)から1977年(昭和52年)生まれは、免疫が低い。

日本脳炎:流行地域(東アジア、南アジア、東南アジア)に長期滞在する人

麻しん/風しん:幼いころに2回接種を受けていない人

予防薬

マラリア:流行地域(熱帯/亜熱帯地域)に長期滞在する人 ※マラリア原虫をもった蚊に刺されることで感染。日本でも100人近くが輸入感染で発症。蚊にさされないように、虫よけ対策をしっかりすること。

必要な予防は、渡航先、渡航期間、年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なります。事前に感染症情報を収集して、医療機関や検疫所で、接種するワクチンや日程の相談をしてくださいね。