ビックリ!「島根」の人口が「東京」より多かった時期があったとは

さかのぼること、140年。西南戦争が勃発した1877年(明治10年)~1881年(明治14年)まで、世界の有数都市「東京」の人口よりも「島根県」のほうが多かったことをご存知でしょうか。

私は知りませんでした。生まれてから当たり前に東京がいつもナンバーワンだったので、疑うことすらなく生きてきました。

なぜ島根が東京より多かったのか

理由は2つ。当時の東京には多摩が含まれていなくてエリアが狭かったから。そして、島根県が鳥取を併合していたから。1880年の島根の人口は104万人で全国12位、東京が96万人で全国17位。1881年に鳥取が島根から離れたことによって島根の順位はさがりましたが、それでも5年もの間、東京より人口があったのは確かです。

いまや島根は47都道府県中46位で併合した鳥取は47位ですから、多摩がないとはいえ東京のほうが少なかったのは意外です。

廃藩置県前は人口統計をとっていなかったので、江戸時代のことは詳しく知ることはできませんが、人口統計をとりはじめた19世紀後半に現在の東京のような極端に集中する地域はなかったようです。

19世紀後半はころころ変わっていた

調べてみると、どうやら19世紀後半の都道府県別の人口ランキング1位は数年でころころと変わっていました。

広島→愛知→新潟→石川→新潟→大阪→新潟→東京

新潟が何度も首位奪還していますね。お米を作るのに適した気候に恵まれて豊かだったので人が増えたようです。東京が1位になれたのは統計をとりはじめてから25年も経った1897年のことでした。

20世紀以降「東京」は首位にとどまっています。たった1年をのぞいては。

1945年、終戦の年。

この1年、なんと「北海道」に首位をゆずっています。太平洋戦争の疎開先として、北海道へ人が集まったからですね。

もともと人口が1891年まで最下位だった北海道ですが、その後本州からどんどん人が移り住んでいた歴史もあります。財政政策や、大災害の影響を大きく受けた農民が 、北陸を中心に全国のあちらこちらから北海道にどっと押し寄せたそうです。

1970年代以降

高度成長期をこえ、1970年代になると、埼玉や千葉という東京のベッドタウンがランクをあげているものの、 上位は今とあまり変わりません。新潟や石川といったかつての王者は、北海道さらには東京や大阪へ人が流れ、順位をぐっと落としています。

人口減少が進む日本。50年後、100年後はどんな分布になっているでしょうか。東京がいまの京都のように古き良き時代の建物や文化を残した観光都市になっているでしょうか。