次はどこへ行こう、面白い場所はないかなあと日々ネット探検するのが好きです。
旅行会社のサイトの多くは、旅館サイトにありがちな定形テンプレで作られたものではなく、独自で用意したものが主。だからこそ、旅気分を盛り上げてくれるもの、新しい発見を教えてくれるもの、何をしたらいいか分かりやすいサイト、大丈夫か不安になるサイトまでいろいろ存在しているんですよ。
今日は、たくさんの旅行サービスを使ってきた私が勝手に人気企業のサイトを批評してみたいと思います。どの旅行会社にもしがらみがない私の個人的な意見なので、参考程度に気楽にみてくださいね。
(2017年の海外旅行取扱高上位5グループを選んだので、さすがに閉じたくなる不安なサイトはありませんでした!)
JTB
行きたくなる:★★
わかりやすい:★★★★★
楽しい:★★
関連会社が多くてゴチャゴチャになりそうなのに、シンプルな構成でわかりやすい。商品検索に重点をおいていて余計なコンテンツがない。旅行先が決まっている人、検討中の人、すぐ予約したい人など、段階が違う人に合わせたリンクがもれなく用意されている。みていてストレスがない、よく考えられたサイト。
スタイリッシュではないサイトが安心感に繋がるのは、実績のあるJTBだからこそ。コンテンツの面白味はあまりない。
エイチ・アイ・エス H.I.S.
行きたくなる:★★★★
わかりやすい:★★
楽しい:★★★★
コンシェルジュやFAQなどサポートコンテンツが充実していて、ネット予約に慣れていない人にも安心。一方で、検索条件によって利用地域が知らないうちに切り替わってしまったり、複雑で迷子になりやすかったり、商品数が豊富すぎて混乱することも。
ただ、その絶妙なごちゃごちゃさが魅力かもしれない。いつ見ても気になるセールや特集があって、楽天サイトやドンキホーテのお店のような。なんかないかなーってついつい見にいってしまう。安さが目にとまるので、飛びついてしまう人は多いはず。これだけいろいろな会社があるのに、格安旅行といえばエイチ・アイ・エスという人はまだまだいる。
阪急交通社
行きたくなる:★★★★
わかりやすい:★★★
楽しい:★★★
写真が魅力的で、とくにツアー詳細ページのは上位と比較しても圧倒的にインパクトがある。写真からツアーをさがせる機能もある。検討中リストも比較しやすいし、地域変更ができる仕様はエイチ・アイ・エスと同じでも気付ける工夫がされている。細かいところに気が配られている丁寧なサイト。モバイルサイトのデザインはあまりかっこよくない。
平凡な商品が並び、商品数もカバー地域も多くないが、ブログ・特集・写真を使ってうまく旅気分を高めている。
近畿日本ツーリスト
行きたくなる:★★★
わかりやすい:★★★★
楽しい:★★
メニューがシンプルで不変でわかりやすい。検索の入力フォームも使いやすい。リンクの配置も絶妙で、商品ページへの誘導も上手。少ない文字で魅力を伝えるのがうまい。なにより、さくさく軽いのは最高。
良い点がたくさんあるのに、全体的にインパクト不足でなぜか地味。楽しさより、会員登録や来店訴求も目立つ。落ち着いたシニアのユーザーが多いのかもしれない。
日本旅行
行きたくなる:★★★
わかりやすい:★★★
楽しい:★★★
女子旅のたびーらをはじめ、ひとり旅や鉄道の特集やコラボ企画、他社にはないツアーなど、オリジナルのコンテンツに魅力があるので、日本旅行じゃなきゃというファンがつきやすいと思う。
ただ、サイトの質は低め。レイアウトが不自然に崩れていたり、色サイズの統一感もあんまりなくて、こだわりが感じられない。行きたいページに自然に飛べないので、使い手の目線も不足している。情報が多いだけに、雑なつくりが目立っている。おしい。