世界遺産検定についてまず知っておきたいこと

世界遺産検定とは?

人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身に付け、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定。主催は、特定非営利活動法人 世界遺産アカデミーです。

検定を取得するメリットって?

入試優遇措置のある大学や社内推奨資格として採用している会社があり進学や就職で役立ちます。また、検定の学習を通じて世界遺産を体系的に学ぶことで遺産の持つ価値や魅力を深く理解することができるため、旅行がより深く楽しめるようになります。世界遺産検定の認定証を提示すると料金の割引や記念品が贈呈されるなどの優遇をうけられるスポットもあります。

難しい?

5段階のレベルが用意されていて自分に合ったレベルに挑戦することができます。上から、マイスター・1級・2級・3級・4級。マイスターと1級は難易度が高く社会人の合格者が多く、2級と3級は大学生、4級は高校生の合格者が多いそうです。

どのくらいの人数が取得しているの?

2021年2月現在で144422名が取得しています。級ごとの内訳は、マイスターが434名、1級が3072名、2級が42610名、3級が81890名、4級が16216名。2級と3級の人気が高いですね。

世界遺産っていくつあるの?

2021年7月15日現在で1121件。7月16日からユネスコの世界遺産委員会が開幕され、近日中に数十件が登録される予定です。日本は現在23件でさらに2件が登録予定です。

試験では全部の世界遺産について問われるの?

級によって範囲が違います。マイスターと1級では全件が対象ですが、4級は日本の遺産と世界の有名な遺産32件が対象です。マイスターは問題数3問のみの論述式、1級以下はすべて選択式です。

試験はいつでも受けられる?

2級、3級、4級は年に4回。マイスターと1級は年に2回。次回の第45回検定は2~4級が実施されます。第46回検定はすべての級が実施されます。

第45回検定は公開会場ではなくインターネットによるCBT試験が2021年8月29日(日)~9月12日(日)の期間に実施されます。第46回は2021年12月12日(日)に実施される公開会場試験と2021年11月28日(日)~2021年12月12日(日)のCBT試験のどちらかを2級以下では選択できますが、マイスターはCBT試験はありません。1級のCBTは12月12日公開会場試験と同日のみの実施です。

CBT試験とは?

CBT(Computer Based Testing)とは、コンピュータを使って世界遺産検定(1級~4級)を受検するシステム。期間中の好きな日時に自宅や職場近くのテストセンターで試験を受けることができます。2級以下はその場で結果がわかります。1級は公開会場と発表日が同じですがCBTでは問題用紙を持ち帰ることができないので自己採点はできません。公開試験会場より各級1000円高い受験料が設定されています。

公開試験会場の都市:札幌、仙台、高崎または前橋、さいたま、千葉、東京、東京西部、横浜または川崎、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪北、大阪南、神戸、広島、岡山、高松、福岡

CBT試験会場:全国280カ所のテストセンター

誰でも最上位のマイスターに挑戦できる?

マイスターの受験資格として「1級の認定」が必要になります。同じく1級の受験には「2級の認定」。2級・3級・4級はどの級からでも受けられ、併願も可能です。

世界遺産検定の教材って?

公式の教材としては、各級ごとにテキストと過去問題集が書店で販売されています。またYouTubeで視聴できる無料の検定対策動画も活用できます。その他、世界遺産関連の情報を集めて補っていきます。

  • 世界遺産検定4級

  • 世界遺産検定3級

  • 世界遺産検定2級

  • 世界遺産検定1級