「いつかアメリカに行きたいから、イランも興味あるんだけどさー、行くのをやめておいたほうがいいんだよね?」
そんなことを知人に質問されました。え?え?
同じように勘違いしている人がいそうなので、今日はその件について説明します。
Q. イラン渡航歴があったら、アメリカやハワイには旅行できない?
A. できます。
日本人は「ESTA」というビザ免除プログラムを申請して承認をもらうことで、観光ビザがなくてもアメリカ合衆国へ気軽に旅行することができます。
2011年3月以降にイラン、イラク、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメンの7ヶ国への渡航歴がある場合は、ビザ免除プログラムが無効で、非移民ビザを取得しなければアメリカへ入国できなくなってしまいました。
そのため、2011年3月以降にイラン渡航歴のある旅行者は、アメリカを訪れる前に10年有効の観光ビザを取得しなければならないという状況でしたが、2018年夏以降、イラン側で特別措置を講じてくれるようになりました。
参考: https://en.mehrnews.com/news/136889/Foreign-tourists-passports-not-to-be-stamped-in-Iran
特別措置でアメリカ入国がESTAで簡単に
その特別措置とは「パスポートに入出国のスタンプを押さない」というもの。パスポートにイランのスタンプさえなければ、イランを訪れた記録がパスポートからなくなるのでESTAのみで入国できるというのです。
スタンプがもらえないのは寂しいですが、他国への入国がしばられてしまうのだから仕方ないですね。
アメリカに行けなくなるという懸念を解消してくれたので、これによってイランへの観光客が増えたことでしょう。
※他の6か国はイランのように大々的にスタンプ禁止の措置がとられていないので、アメリカの観光ビザを取得する必要があります。
移住目当てならビザなどをとって
逮捕や犯罪歴などのトラブル歴がある人、不自然な出入国が多い人、承認されている日数(アメリカなら年に累計90日まで)をオーバーしている、働こうとしている、移住目当てっぽいなど一般的に他の国でも入国拒否されるような場合でなければESTAだけで問題なく入国できます。
普通はあまり心配いりませんが、一度ESTAで入国拒否されると一生ESTAでは入国できなくなるので、上記に該当しそうな人はしっかりアメリカ大使館のホームページを確認してくださいね。
イランは旅行をしてがらっと印象がかわった国の1つです。人々は優しいし、美しいものがいっぱい。女性が好きそうなものばかりなので、女子旅などで是非一度は訪れてほしい国です。